THE “BALLAST” BOOKBAG

オークランドのBOOK/SHOP、Erik Heywoodから依頼をうけて製作したモデル。本をいつも持ち歩くというのが彼のスタイルで、“I try to carry books with me wherever I go. Their weight has become like ballast against the churning sea of modern life, where so many real things are vanishing, and so many beautiful things are being made invisible.” それならば、と倒れないような構造を求めてたどりついた。もともと4号帆布は極厚で、締まった織が特徴だけれど、両サイドのセルビッヂ部は2重、革のハンドルの縫い付けた箇所は“柱”の意味を持っている。底マチもさりげなく2重。彼のQuoteも内部にSilkscreenで刷り、ひとつひとつ、こういったディティールが決まってゆくごとにぼくら2人も互いに認めっていったようなものだ。作ってゆく過程で、驚かせあうのが楽しみのひとつだった。