コーヒー焙煎所というものを昨今は幾つも見かけるけれども、ぼくは舌が安いのかよくわからない。シングルオリジンの生豆を希少なロースターを駆使し焙煎するところである。結局は、焙煎する機械がどのようなものでそれを操作できる技量が店主にあるか、ということに尽きるようだ。風味とは焙煎法によるのだ。産地での生産方法と、その特徴を存分に引き出すことのできる煎り方。抽出法。
クルマで例えれば、昔のキャブ車と現代のコンピューター制御インジェクション車。カメラで言うと、フィルムとディジタル。マニュアルとオートフォーカス。簡単に言えばそのような感じだろうか。焙煎機も、古いマニュアル機と現代コンピューター搭載機がある、そういうことらしいのだけれども、その焙煎機の設置方法と熱量の管理、排気効率。それらも非常に奥が深い。
ぼくは薪ストーブと煙突の関係に非常に近いという感触を得た。裸火と排煙を的確に扱える経験をもつ人間は増えるどころか減っている。国内では焙煎機の製作所なども数えるほどしか無いので、今はまるで言い値で濡れ手に粟。覗いてみると、ノウハウの整備や開発の余地が広がる世界に見えた。
施主 | 自営業 |
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事業形態 | コーヒー豆焙煎所及び飲食店舗 |
所在地 | 東京都目黒区 |
工事種別 | 設計、解体工事、軽鉄工事、建具工事、左官工事、什器工事、鋼製建具工事、塗装工事、電気工事、給排水衛生設備工事、厨房設備工事、空調設備工事、ガラス鏡工事、防災工事、セキュリティ工事 |
焙煎機具設置及び排気煙突工事は施主手配による別工事 | |
床面積 | 159.32㎡ |
主要仕上材 | 鋼製建具、鋼製什器、木製什器、大理石、モルタル |
Destroyed |